ハミルトン社 アークセンサー専用 プロセス校正ソフトウエア
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プロセスキャルはハミルトン社のアークセンサーシリーズを使用している時、特定のプロセス条件・測定条件により測定値が分析値と一致しない場合にその修正を行う際に使用するソフトウェアです。 DO センサーの場合、プロセスキャルを使用してプロセス校正を行うことで実際のプロセスにおいて分析された溶存酸素値あるいは近似した酸素濃度での測定が行えるようになります。 pH センサーの場合、滅菌工程により生じた誤差に対し、電極を取り外して校正・調整が行えないとき、プロセスキャルを使用してプロセス校正を行うことで校正データをオフセットすることができます。 水以外の溶存酸素測定機能プロセスで使用する溶存酸素計は水を基準として校正されています。 このため水以外の物質が含まれる液体あるいは水ではない液体を測定したとき、その値が実際の値と一致しない場合があります。この不一致を実際の値に近づける機能として測定カーブを生成するプロセスキャル機能があります。 必要なデータとして、測定したい液体を測定時温度に調整、その溶存酸素の分析を予め行い、その値を実際にプロセスに取り付けられているセンサーに入力します。これにより水を基準とした測定カーブを応用しモニタリング用途で使用するための専用の測定カーブを作成することができます。 測定カーブの自動生成水の溶存酸素と同様、プロセスの液体の温度とその飽和酸素濃度を分析しますが、広い温度範囲で行う必要はなく、実際のプロセスの温度での溶存酸素量の一点で校正します。 ゼロ点は液体の種類に関係なく標準校正のゼロ点校正データ(CP1)をそのまま使用するため、ゼロ点校正のためにセンサーをプロセスから外す必要はありません。スパン点は校正対象となるプロセスの液体の温度、既知の酸素濃度データを用います。その値を校正点(CP6)とし、本センサーに入力し測定カーブを生成することができます。 センサーに組み込まれている光学用関数(シュテルン-フォルマーの式)に従い、CP1とCP6の間で25℃時の溶存酸素の位相-測定カーブが自動で作成されます。またCP6 時の測定温度を使用し、水における各温度の溶存酸素の吸収係数を測定溶液の値に基づき補正し、専用の測定テーブルが自動で設定されます。これにより測定温度に従った溶存酸素値を測定できるようになります。 pH電極の滅菌後のゼロ点ドリフトを補正する滅菌工程により生じた誤差に対し、電極を取り外して校正・調整が行えないとき、プロセスキャルを使用してプロセス校正を行うことで校正データをオフセットすることができます。 標準校正データをオフセットします。ネルンストカーブの傾きの変更はありません。 プロセス校正の手順1、校正ソフト「クリックキャル」を使用して標準校正(ゼロ点、スパン点校正)を行います。 2、クリックキャルを終了してプロセスキャルを起動します。 3、校正対象のセンサーをプロセス溶液に浸漬して測定値が安定するまで待機します。 4、校正値を入力して校正を実行します。 <校正値について> 5、校正結果を確認し、校正レポートを保存します。 プロセス校正が有効になるとゼロ点と校正値から新しい検量線を算出し、測定が行われます。 6、標準校正を行うとプロセス校正は解除されます。
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