生細胞密度センサー
Incyte Arc　- インサイトアーク -

生細胞密度をリアルタイムに計測

インサイトアークセンサーは生細胞の持つ誘電率を測定します。

この測定方式は培地の変化、マイクロキャリア、死細胞、デブリ等の影響を受けません。

オンラインでリアルタイムに計測できるためサンプリング計測で見逃していた可能性のある重要なイベントを捉えることができます。

特徴

・サンプリング計測の労力と汚染リスクを軽減

・様々な培地に対応する幅広い導電率測定レンジ

・17段階のマルチ周波数機能による大きさの分布と成長段階を計測

測定原理

インサイトアークセンサーは誘電率方式を用いています。

培地に交流信号を加えたときに発生する電界により、生細胞は小さなキャパシターのような性質を示します。

そして重要な点として死細胞はこの性質を持ちません。これは電荷を生じる細胞膜の層が死細胞では破れているためです。

これにより、静電容量の変化は生細胞の量に比例し、測定単位はpF/cm（誘電率）として表わされます。

＜培地の影響＞

培地の持つ導電率は、誘電率に影響します。このため、正確な生細胞の誘電率を測定するには培地の導電率が測定範囲内であることが重要です。

細胞の成長段階を捉えるマルチ周波数スキャン機能

通常の測定とは別にマルチ周波数スキャン機能を用いることで細胞の大きさの分布と成長段階を捉えることができます。

インサイトアークではスキャン周波数を17段階変化させ、細胞の大きさ、その分布を観察することができます。

細胞の大きさ

高い周波数では小さい細胞のみが反応し、誘電率を表わします。

低い周波数ではその周波数とそれより高い周波数に反応する大きさの細胞の誘電率が合算されます。

生細胞密度センサー インサイトアーク データシート

アプリケーションノート 培養肉の可能性を最大限に引き出すVCDのリアルタイム測定

アプリケーションノート バイオ医薬品における生細胞密度測定の重要性

生細胞密度センサーによるリアルタイム計測 図解

バイオ医薬品向けインサイトアーク紹介フライヤー

技術資料 インライン vs オフライン 細胞培養モニタリングにおける誘電率測定と生細胞数の比較

細胞密度センサーを用いた研究の測定実績をまとめたアプリケーションブックをご用意しています。

資料についてはこちらからお問い合わせください。

＜測定実績の一例＞

・CHO細胞（哺乳類細胞株 / Mammalian Cells）

・BHK細胞（哺乳類細胞株 / Mammalian Cells）

・SF9細胞（昆虫細胞株 / Insect cells）

・Ogataea酵母（オガタエア酵母 / Ogataea Yeast）

・E. coli（大腸菌 / E. coli Bacteria）

・ユミケカビ / Absidia（糸状菌 / Filamentous Fungi）