Cell
Quality
Radar |
酵母、細胞の成長傾向を見る
ハミルトン社 セルデンシティー専用ソフト
特許第6381083号(P6381083) |
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特徴
・細胞の品質を表す数値は大きさの傾向 fc、大きさの分布傾向 αの2つのみ、それを最短1分間隔で監視できます。
・サンプリングは必要なく、培養装置に設置するだけです。
・変化のトレンドは1分単位で測定されます。植種からの細胞の変化のすべてを捉えることが可能となります。
これにより最適な培養条件をより正確に設定することが可能となります。
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測定例:酵母の品質の変化
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実際に酵母を測定したとき、培養開始から48時間経過した点から185時間経過した点までの酵母品質の変化の傾向を画面で
示しています。以下のような変化が見て取れます。
5日前の青い点の群れは大きさも均一性(近いサイズの集約度)も画面の右上に集中しています。
4日前の青緑の点は画面左に平行移動し、大きさは全体に小さくなり集約度はあまり変わっていません。
3日前の緑の点の集団からは、細胞は急速に24時間で集約度が下がり、また全体の大きさも急速に小さくなっています。
2日前の黄緑の点は最も大きな時に比較しfcは倍、おおよそ酵母の体積は半分まで変化しています。
当日、つまり現在は赤い点の傾向にあり、前日とそれほど変わらない状態です。
*隠れている点を見る場合はスライダーで表示したい時間帯を調整できます。
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傾向を捉える原理
誘電率は細胞膜により隔てられた培地と細胞内液のイオンの間で生じる分極という性質を用いています。分極を生じ
させるのは外部から与えられる電気的な信号です。
この信号は交流で、周波数により制御されています。細胞の大きさにより分極の速度が異なる性質を用い、周波数を変化
させ細胞の大きさにより発生する誘電率の高さ、また細胞の数量によりその総和は変化していきます。
大きい小さい=周波数fcの変化
周波数が高くなると大きな細胞は分極が進まず、小さな細胞は分極します。これにより周波数により培地に存在する細胞
の誘電率の分布から大きさの分布を捉えます。
大きさの多様性=傾きαの変化
培地には多様な大きさの細胞が存在します。細胞の大きさと分極を発生する周波数により誘電率が定まりますが、
この周波数と誘電率の分布が描くグラフを見た時、その傾きが変わる点の周波数をfcと呼び、その時の傾きをαとします。
この二つの数値の変化をグラフィック化したものが細胞品質測定画面「セルクオリティレーダー」です。
ソフトの提供方法について
本ソフトはハミルトン社細胞密度連続測定装置セルデンシティーのPC用セット PCランチボックスに付属する形で 提供されます。 詳細についてはこちらからお問い合わせください。
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